妊娠している女性は、出産前に産婦人科医で検診を受けます。

妊娠中毒症などお母さんの具合が悪くなっていないかを
調べると同時に、おなかの中の赤ちゃんが元気に
育っているかを確認するのが検診の目的。
 


そして検診のたびに、超音波を使った機械で、おなかの
赤ちゃんを確認する超音波検査を受けることになります。


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もしおなかの中の赤ちゃんがダウン症だった場合、
超音波検査で見える画像に、
いくつか特徴があるといわれています。

 

■なぜエコー写真でダウン症か分かるの?

 
ダウン症の赤ちゃんには、見た目の特徴に共通する部分があります。
その特徴が、胎児のうちから見て取れる場合があるからです。

特徴1 NT値が高い


妊娠11〜14週に撮影した胎児のエコー写真には、
首の後ろに半透明の膜が写っています。

 

この膜の厚みの値を「NT値」といいますが、NT値が高いと
(一説では3ミリ以上あると)、胎児がダウン症だったり、
心奇形がある可能性が高いといわれています。


 
ただし、NT値の測定は非常に微妙なもの。

超音波検査をする画像の精度や、産婦人科医の
技術によって数値は変わってきます。

また、胎児がダウン症かどうかを判断するものではなく、
あくまでも目印のひとつでしかありません。

 

NT値3ミリと測定された胎児のうち、
実際にダウン症で生まれてくる赤ちゃんは約1割です。

 

特徴2 カラダに特徴がある

 

・手足が短い

 

手足が短い、四肢短縮症(ししたんしゅくしょう)という特徴があります。

超音波検査では大腿骨や、
上腕骨の長さが短いと指摘されることがあります。
 
・頭が大きい
 
児頭大横径(BDP)、児頭前後径(FDO)の数値で判断します。
 
・鼻の骨の形成が遅い
 
ダウン症の赤ちゃんは、鼻が低いという特徴があります。

胎児のうちから鼻骨の形成が遅い場合が多く、妊娠13週目で
鼻骨が形成されていないことが目印のひとつとされます。
 
・手指が短い
 
小指の関節が少ない場合があります。
そのため、エコーで短く写ることも。

これらの特徴はいずれも、NT値同様、
胎児がダウン症かどうかの判断基準にはなりません。

産婦人科医が見ても気づかない場合もありますし、
胎児の個人差もあります。

 

実際にダウン症の赤ちゃんを出産した方が、
「いわれてみれば、少し足が短いですねと指摘されたかも」
と後から気づくレベルのこともあります。

 

特徴3 心疾患を指摘される


ダウン症児の約半数が、心臓に合併症があるといわれています。


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そのため、心臓に穴が開いているなどの心疾患が、
超音波診断で見つかる場合もあります。

発見されると、心臓に焦点を絞って詳しく調べる
心エコー検査を受けることが多いです。

 

■〜まとめ〜超音波検査で分かるのは目印の有無のみ

 
いくつかの特徴を挙げてきましたが、これらの特徴はすべて、
「そういった傾向がある」というレベルのものです。

 
「3D、4Dの超音波検査を受けていたけれど特に
ダウン症の可能性は発見されないまま出産に至った」

というケースもありますし、逆に
「頭が大きく手足が短いからダウン症だと思い込んで
不安だったけれど、ダウン症ではなかった」
というケースもあります。

 

あくまでも目印なだけで、
ダウン症かどうかの診断材料にはならないのです。

 
専門の産婦人科医でも超音波検査でダウン症かどうかを
見分けることはできませんから、お母さんが

「妊娠数周の平均値より、●日分足が短い」
「手の指が短い気がする」

 

などと思い悩むのはナンセンス。

また、
「ダウン症を心配しているのに、先生が特徴をきちんと調べてくれない」
などという悩みも聞きます。

 

赤ちゃんの中には、おなかの中でそれ以上育つことが
できないような重症な障害を持っていたり、
難病を抱えている子も残念ながらいます。

 

産婦人科医が検診の際、胎児の命にかかわる障害がないかどうかを、
優先して調べるのは当然のことといえるかもしれません。
 

赤ちゃんがダウン症かもと心配はしてしまいますが、
そこだけに注目して、むやみに心配するのは、
いるのかいないのか分からないお化けにおびえるようなもの。


 

胎児がダウン症かどうかを判断できるのは、羊水検査など
きちんとした検査だけです。

超音波検査の結果で心配してもしょうがないと割り切るほうが、
心安らかなマタニティーライフを送れるでしょう。