ひと昔前の女性は20代で結婚し、
子どもを産み育てる人が大多数でした。

現代は女性のライフスタイルも多様化。


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社会に出て才能を発揮し、
バリバリと仕事をする女性が大勢います。

実に喜ばしいことではありますが、それにともなって
晩婚化や少子化が進んでいるのは事実です。
残念ながら、女性の卵子は老化します。

 

30代、40代で初産を迎えるのであれば、
20代の女性よりもさまざまなリスクが高まるのは仕方のないこと。

そのひとつに、生まれる赤ちゃんがダウン症
(ダウン症候群)かもしれないという要素も存在します。

 
「もしかしたら、私の赤ちゃんはダウン症かも?」と
意識したのは、妊婦検診で「NT値」について
産科医から説明を受けたとき、という妊婦さんは多いもの。

 

そこでここでは「NT値」とは何か、詳しく説明していきましょう。

NT値って何?

 

NTというのは「Nuchal translucency」の略。

「Nuchal」は項部(こうぶ)という意味で首の後ろ、うなじのことを指します。

「translucency」は半透明という意味。

 

つまりNT値というのは首の後ろの半透明な部分の値、
という意味です。

 
妊娠初期、エコーで赤ちゃんを確認すると、赤ちゃんの
首の後ろに半透明の膜のようなものが見えます。

これはどの赤ちゃんにも見られるもの。

 

異常なものではありません。ただ気になるのは厚さ。

NT値が大きい(=半透明な部分の厚さが厚い)と、
染色体異常や心臓に病気がある可能性が高まるといわれています。

 

いつ確認するの?

 

妊娠11週から13週のCRL(頭殿長→頭骨のてっぺんからお尻までの長さ)
が45〜84ミリの時期に測定します。このときNT値が大きかったとしても、
14週を過ぎると消えていく場合がほとんどです。

 

何ミリだと心配?

 

絶対的な基準値はありませんが、厚さが3ミリ以上だと
ダウン症などの染色体異常や先天性疾患といった
胎児異常の可能性が高まるといわれています。

 

ただしNT値は、0.1ミリ単位まで調べる微妙なもの。

 

正式な値を測定するためには、胎児の胸から上だけが
写るようにエコーを拡大する、真っすぐ前を向いた状態で
測定するなど、測定者の技術が高く、エコーが鮮明で
あることが求められます。


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厚いとどんな異常の可能性がある? 絶対に異常があるの?

 

人間は23組46本の染色体を持って生まれてきます。

そのうちの1組に3本の染色体があ重複状態を「トリソミー」といいます。

 

何番目の染色体がトリソミーなのかによって、13トリソミー、
18トリソミー、21トリソミーといい、21トリソミーがいわゆる「ダウン症」。

 

NT値が大きいと、ダウン症などの染色体異常のほか、
心臓の病気である心奇形や血管系の病気の可能性が高まります。

 
NT値は異常の有無を調べるための正式な検査ではありません。

あくまでも、可能性が高いかどうかがを
知るための目印に過ぎないのです。

 

欧米では胎児異常を確認する手段の一つとして積極的に
用いられていますが、NT値単独で異常の有無を判断することはありません。

ほかの検査と組み合わせて、発生率を算定しています。

 
ちなみに、NT3ミリと測定された場合で9割以上、6ミリと測定された
場合でも約3割の赤ちゃんが、特に異常が認められない状態で生まれています。

 

NT値が低ければ胎児異常はない?

 

ダウン症をはじめ、染色体異常がなぜ起きるのかは判明していません。

卵子の老化が原因の一つであるといわれていますが、
高齢のお母さんから異常のない赤ちゃんが生まれていますし、
一方若いお母さんから染色体異常がある赤ちゃんが生まれることもあります。

 
NT値が大きくても生まれてきた赤ちゃんに異常が認められない
ことがあるのは、前述の通り。

そして、NT値には何の問題も認められなかったのに染色体異常や、
心奇形の赤ちゃんが生まれることもあります。


赤ちゃんを授かった以上、その赤ちゃんが何らかの異常を
抱えている可能性はぬぐい去れません。

また、元気に生まれてきた赤ちゃんが、
その後病気になってしまうリスクも当然あります。

 
それらのことを踏まえ、あくまでも胎児異常を知る目印の
ひとつとして、「NT値」をとらえるといいでしょう。